2019年 03月 12日
旧字と新字 |
先日、パンフを作っている時に漢字名で悩んでしまった。 「ミヤマホオジロ」、和名はカタカナ表記だから簡単なんだけど漢字名で入力すると二つが候補として表示されたのだ。
「頰」と「頬」である。
自分が若かった頃から慣れてきたのは旧字である「頰」だけど、日本語変換ソフトのATOKでは「環境依存文字」なんて注釈が現れ、変換候補の一番上には新字である「頬」が、注釈なしで表示されている。
両方とも「ほお」だからどっちでもいいとは思うんだけど、ちょっと気になったので調べてみたら、なんと、常用漢字に入っているのは旧字の「頰」が主で、新字の「頬」は「字体についての解説」扱いで手書きによる収録(つまりオマケみたいなもの?)となっている。
そのためか、人名用漢字として使えるのは旧字である「頰」で、新字の「頬」の場合は出生届を受理されないとのこと、なんか腑に落ちないしヘンだなあ。 しかも、この字を調べるために参考にしたサイトによれば、日本で生まれた外国人のこどもには旧字・新字、どちらも使えるって載っている。 お上の判断って、これ一つとってもどうにも合点がいかない。
ちなみに、自分たちが教わってきた「当用漢字表」というものは今はなくなり、「常用漢字表」に代わっている、長く生きているといろいろあるんだなあ、シミジミ。
by dondendanuki
| 2019-03-12 21:43
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